他社との違い
司法書士が教える“司法書士の探し方”
相続を司法書士にまかせることが決まったら、まずは信頼できる司法書士を探さなければいけません。
このホームページも含めて、インターネット上にはたくさんの司法書士事務所のWebサイトがありますよね。でも、数が多いので、その中から自分に合う司法書士を見つけるのはなかなか大変です。
本来なら「どこがお勧め?」という質問には「ぜひ当事務所へ!」と言いたいところですが、その気持ちをぐっとこらえて、あくまで客観的に、司法書士を選ぶ際のポイントをお伝えしたいと思います。
同業である私が他社から選ぶなら・・・という視点でまとめてみますので、ぜひご参考ください。
事務所のエリア
手続きにあたって、まずは“面談”が必要な場合が多いです。あまりにも遠方の事務所だとご依頼人の方が訪問するにも不便ですし、出張面談が可能な事務所でも出張費が発生する場合があります。
ですから、まずはお住まいの近くのエリアで探してみることをおすすめします。あるいは、相続人何人かとの面談を望む場合は、お互いが集まるのに便利なエリアでもいいかもしれませんね。
ちなみに、相続の手続きでいえば、司法書士は個人情報や銀行口座、財産などの情報を預ける相手になるため、どんなに忙しくても直接会って相手を確認したほうがより安心です。
なお、基本的に面談以降は郵送などのやり取りで手続きを完了できることが多いと思います。
司法書士の実績
これはどんな職業でも当てはまることですが、資格を持っているのと業務をスムーズに完了できることはイコールではありません。やはり、実務としてどのくらいの経験値があるのか、は重要です。
さらに相続でいえば、遺産の調査の際に上手に見当をつけたり、ご依頼人から情報をもらうのに二度手間、三度手間にならないように工夫するなど、経験があるからこそスムーズに進められることも多いです。
もちろん、誰にでも新人や半人前の期間はありますから、その人たちに依頼するのが悪いというわけではありません。ただ、経験が浅い司法書士を選んだなら、ご依頼人のほうにもそれなりの心の準備が必要です。
もしその人がミスをしてしまったり、ちょっと配慮が足りなかったりしても、そこは広い心で受け止めてあげましょう。
ホームページのわかりやすさ
たとえば、いつも通っている歯医者さんに行ったとき。突然、何の説明もなしに予想外の歯の治療を始めたら、ちょっとびっくりしますよね。そして、すごく怖くないですか?
司法書士も同じで、どんなに信頼関係ができていたとしても、まずは依頼された手続きについて、ご依頼人にきちんと説明する必要があると思うのです。
ただ、それを司法書士の目線で行ってしまうと、専門用語が多かったり、大事なところを省略したりして、ご依頼人が「結局よくわからない」という状況になってしまいます。これでは説明の意味がありませんよね。
こうならないために、平易な言葉で丁寧に、相手の目線で説明ができるスキルを持った司法書士を選ぶのがおすすめです。
これを見極めるには、その事務所のホームページが参考になります。難しいことをわかりやすく、読み手に配慮して書いているようなら、口頭での説明もきっと上手な司法書士であると期待できます。
最終判断はコミュニケーションを取ってから!
「もし私が司法書士を選ぶなら・・・」という視点で3つポイントをあげましたが、ここまではインターネットで調べればわかる情報です。もちろん、この時点で1社に決める必要はありません。
3社くらい候補をあげて、あとは電話や面談など、司法書士と直接コミュニケーションを取ってから判断することをおすすめします。
手続きの依頼といえども最後は人と人との付き合い。そこにはどうしても“相性”や“人柄”などの要素が影響してきます。
実際に話してみて「話しやすい」「信頼できそう」と感じる相手なら、手続き後も気軽に法律相談ができる心強い味方として、末長く良い関係を構築できるはずです。
司法書士おと総合事務所の特長
司法書士おと総合事務所では、まず「3社の候補に入れてもらう」ことを目標に、このホームページを運営しています。
当事務所の特長と、最後の1社に選ばれることをめざした取り組みをご紹介いたします。
特徴1. 担当案件数 2,468件、うち相続 423件の実績
当事務所の代表、大藤(おおとう)は司法書士歴13年。これまで都内の司法書士事務所に勤務し2,468件の案件を担当してきました。
そのうち相続の依頼は423件。経験数ではまだまだ年配の司法書士さんにはかなわないかもしれませんが、丁寧な対応とスムーズな手続きを両立できるまでになりました。
これまでの経験を通じて「遺産分割は相続人の感情の調整である」と考えています。
すべての相続人が納得して手続きを終えられるように、現状やそれぞれの主張、想い・・・
これらをご依頼人とともに整理しながら着実に手続きを進めてまいります。
特徴2. お話は急かさずに、さえぎらずに、ゆっくりうかがいます
司法書士事務所を訪れるお客様の多くは、初めての手続きと慣れない法律用語のせいで、なんとなく「こうしたい」という想いがあってもそれをうまく言葉にできない状態です。
その気持ちにより添えない一部の司法書士は、たどたどしいやり取りにイライラして最後まで話を聞かずに途中でさえぎります。
これでは、どんなにベテランで仕事ができる専門家だとしても、お客様が満足してくださるとは思えません。
当事務所では、お客様を急かしたり、話をさえぎったりせずに、「ゆっくり・じっくり」ヒアリングを行うという姿勢を大切にしています。
特徴3. 小学生にも伝わる説明をめざします
司法書士の資格は意外と難易度が高く、取得には多くの時間を勉強に費やす必要があります。物覚えが悪い私は、前提・過程・結論の流れを理解しないと前に進めなかったこともあり、おそらく他の人の1.5倍は勉強したのではないかと思います。
そのおかげか、前の事務所に勤務していた頃は同僚の司法書士からもよく質問を受けていました。流れを追って説明する私の答えがわかりやすかったようです。
「名プレーヤーは名監督にあらず」
この言葉を借りるなら、私は名プレーヤーでなかったからこそ、人より少しだけうまく説明できるスキルを身につけられました。
今後ますます磨きをかけて、小学生にも伝わる説明をめざしていきます。
特徴4. 可能な選択肢をきちんと提案いたします
「遺言書の中身が決まったらご連絡ください」「話し合いがまとまったらお越しください」
司法書士の中にはこのような案内をする人もいるようです。
でも、お客様は専門知識がなくて、判断に困っているから、私たちを頼って来てくれているはずなのです。
私たちが知見を生かしたアドバイスや提案をしなければ他に誰ができるのでしょうか?
当事務所では、ご依頼人とともに状況の把握やご要望を整理し、選択肢となり得る情報をすべてご提案。
最終的にご依頼人が納得できる判断をしていただけるサポートを心がけております。
特徴5. こまめに進捗報告をいたします
司法書士が引き受けるお仕事のほとんどは、最初の面談が終わって正式なご依頼を受けたあと、電話やメール、郵送などのやり取りで手続きを進めることができます。
特別なことがない限り、実際に会う機会はかなり限られているのです。
だからこそ、節目節目での進捗報告は依頼を受けている側の責務であるように感じます。
ご依頼人から「どうなってますか?」と聞かれることがないよう、完了までしっかりケアをいたします。
もちろん、細かい連絡がかえってご迷惑になってしまうようなら控えることもできますので、遠慮なくお知らせくださいね。
特徴6. 外国籍の相続もお引き受けいたします
相続の手続きでは、相続人の国籍は問われず、被相続人(故人)が外国籍だった場合のみ、外国法に基づいて手続きを進めることになります。
たとえば、被相続人が在日韓国人の方の場合などが該当します。
これらの手続きを行うには新たに外国法の勉強が必要なので、引き受けない司法書士も多いようです。
一方、私は以前に数件担当し、そのときの勉強が非常に興味深かったこともあって、今後もさらに積極的に引き受けていきたいと考えております。
外国籍のために他の事務所で断られたという方は、ぜひ一度、お気軽にお問い合わせくださいませ。
ご希望の結果が出せなかったら、報酬はいただきません
司法書士おと総合事務所では、ただ手続きを完了するだけでなく、ご依頼人が「お願いしてよかった」「何かあったらまた相談しよう」と思っていただくことを目標としております。
ですから、手続きが完了できなかった場合はもちろん、ご納得いただける結果が出せなかった場合、報酬はいただきません。(※ 実費は除く)
また、当事務所が担当した相続放棄手続きが、万が一家庭裁判所にて受理されなかった場合は、費用のすべてをお返しいたします。
専門家としてのプライドをかけて責務を全ういたしますので、どうぞ安心しておまかせください。
あなたへのお約束
私が司法書士としてまだまだ未熟だった頃、「相続税対策のために遺言書を書きたい」というご依頼を受けたことがあります。
当時の私は、この言葉をそのまま受け取り、てっきり税金を安く済ませることが目的だと思い、税理士さんとも相談しながらできる限り税金を抑えられる方法で遺言書を作成しました。
完成後、その遺言書について説明を行い、ご依頼人にも満足していただいて、そこから何気ない昔話などをうかがっていたときのことです。
「先生のおかげで、残された子どもたちがこれからも仲良くいられると思うと安心します。」
その言葉を聞いて、はっとしました。
このご依頼人が税金を少なくして相続したいと考えていた本当の理由は、子どもたちに争ってほしくないから。
なのに、私が作った遺言書は、税金こそ安く抑えられるものの、子どもたちにとって平等な内容とは言えませんでした。つまり、ご依頼人の想いを踏みにじるものだったのです。
そのことに気がつき、私はすぐに謝罪して、もう一度遺言書を作り直させてもらいました。
今となっては、紹介するのも恥ずかしいくらいの失敗談です。しかし、この経験があったから、ご依頼人の本当の要望や想いをうかがう大切さ、そして何気ない会話の中にも相手のことを知るヒントがたくさん隠れているということを学びました。
以来、私はお客様やご依頼人の一つ一つの言葉にしっかり耳を傾けることを、みなさまへのお約束しています。
どんな些細なことや手続きに関係ない話でもかまいません。リラックスして、お話しいただければと思います。