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任意後見制度を知らないと人生の10年間を損する?法定後見制度との違い

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支える男性
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「任意後見制度」について法定後見制度との違いに着目しながら分かりやすくご説明したいと思います。

 

「成年後見制度」や「成年後見人」という言葉は一般的になりつつありませすが、この「任意後見制度」ついて詳しく知っている方は多くありません。内容はもちろん、言葉を聞いたこともないという人も珍しくないでしょう。

任意後見制度は実際に利用するかどうかは別にしても、知っておいて損はない制度です。

 

「自分にもしもの時があったら、信頼できる人にサポートしてもらいたい」

 

このような「願い」を叶えてくれる制度が「任意後見制度」です。そこで、今回はそんな任意後見制度の特徴にファーカスし、法定後見制度と比較しながら分かりやすくご紹介したいと思います。

 

1 任意後見制度を学ぼう!

学ぶ人

任意後見制度とは、あなたが「元気なうちに」、あらかじめ「後見人なってもらいたい人」を、「あなたが選んでおく」制度です。

 

あなたに、もしものときが来たら、あらかじめ決めていた「その信頼できる人」に後見人になってもらい、あなたの生活をサポートしてもらいます。

 

もしものときとは、判断能力が低下したときを指します。これが「任意後見制度」です。

 

1.1 いつから任意後見人のサポートは始まるのか?

あなたが「元気なうち」は、あなたの行動が制限されることはありあません。

 

誰のサポートも受けず、誰かの指示に従う必要もありません。すべて自由です。これまでと変わらず、生活を送ることができます。

 

任意後見の効力は、あなたの判断能力が下がり、そのことを「家庭裁判所へ届け出る」ことによって発動します。それまでは、何の制約も受けるはなく自由にしていればいいのです。詳しくは『【任意後見契約の手続き】5つのステップでスッキリわかる!』でご紹介しております。

 

1.2 「法定後見制度」と「任意後見制度」の違い

法定後見と比べてみます。法定後見を思い出してみましょう。法定後見は「すでに判断能力がなくなってしまった人」を守るための制度です。

 

本人の判断能力がなくなったあとに、家族が申し立ての準備に取り掛かります。その時には、すでに本人の判断能力がなくなっているで、「成年後見人」を自分で決めることはできません。これが法定後見でしたね。

 

では、ここからが本番です。「法定後見」と「任意後見」の違いを見ていきましょう。あなたに知ってほしい違いは「2つ」だけです。もちろん細かい違いを挙げればキリがありませんがポイントは2つだけです。

 

それは「もしものとき」に自分を支援してくれる人(後見人)を「いつ」「誰が」選ぶのか、ということです。

 

  • 法定後見は「あなたの判断能力がなくなった後に」「裁判所」が選びます。
  • 任意後見は「あなたが元気なうちに」「あなた」が選んでおきます。

 

この違いは小さいようで、大きいのではないでしょうか。あなただったら、大切な残りの人生を誰に任せたいですか。

 

 

2 要介護期間(不健康期間)とは?

起こす女性

突然ですが、「健康寿命」という言葉を聞いたことはありますか?「平均寿命」ではないですよ。「健康寿命」です。

 

人は、死ぬ「その瞬間」まで元気に走り回っていることはできません。

 

多くの人は、認知症やその他の精神的な障害から「正しい判断ができなくなったり」、「ケガや老化から若いころのように自由に動けなくなったり」してしまいます。そうなる前の、ひとりで日常生活を送ることができる期間を「健康寿命」といいます。

 

それに対して、誰かのサポートがないと生活ができない期間を「要介護期間(不健康期間)」といいます。要介護期間は、次のような式で表すことができます。

 

  • 寿命 - 健康寿命 = 要介護期間

 

要介護期間の平均は、

  • 男性 : 約9年
  • 女性 : 約12年

と言われています。

 

9~12年と言えば小学校が、成人してしまう程の年月です。

 

3 あなたは、自分の未来を誰に任せたいですか?

車いすを押す人

あなたが日常生活で当たり前のようにやっている行為は、すべて判断能力が必要です。

 

  • 銀行に行ってお金を引き出す
  • 賃貸アパートの契約をする(借りる)
  • 孫に「授業料をあげる」または、代わりに「払ってあげる」

 

これらは「判断能力」がなければ認められません。つまりは判断能力がないと「何もできなくなってしまう」ということなのです。

 

そこで、「あなたのために」「あなたに代わって」「これらの行為をしてくれる人(後見人)」を選ぶ仕組みが「成年後見制度」です。

 

そして忘れないでほしいことは、「被後見人(本人)」と「後見人」との関係は、後見人に選ばれたあと「一生」つづいていくということです。あなたの判断能力がなくなり、後見人が選任されると「一生涯」、その人のサポートを受けることになるわけです。

 

大切なので、もう一度言います。後見人のサポートは「一生」つづきます。あなたは「誰に」あなたの大切な未来を託したいですか。

 

「裁判所が勝手に選んだ人にすべてを任せたい」

 

そんな人はいませんよね。

 

できれば、あなたが信用している人にお願いしたいですよね。この願いが叶うのが「任意後見制度」です。

 

4 まとめ

「自分にもしもの時があったら、信頼できる人にサポートしてもらいたい」。このような願いを叶えてくれる制度が任意後見です。

 

たとえ必要とわかっていても「元気なうちに」「行動」に移せる人は多くありません。

 

しかし、判断能力の低下は必ずやってきます。その時、あなたは「誰にサポートをしてもらいたい」のかもう一度考えてみましょう。

 

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