【失敗体験談まとめ】成年後見制度を「より効果的に活用する」ために!
「成年後見制度」
認知症などで判断能力が下がってしまった人の利益を守るために「成年後見制度」は必要不可欠なものです。目の前に立ちふさがった問題を解決するためには成年後見制度を利用するしかないと、助言を受けた方も多いのではないでしょうか。
しかし成年後見制度といえども、それを使えば何から何まですべてを解決できるといった万能なしくみではありません。成年後見制度だけでは突破することができない問題もあります。
「こんなはずではなかった」
と思わないためには、実際にあった後悔体験談を知ることが最も効果的です。ただ、話をよく聞いてみると、それは成年後見制度の問題ではなく、利用者側の準備不足のケースがほとんどです。成年後見制度だけでは解決できない問題でも、他の制度と併せて使うことによって、その解決できない問題をカバーすることもできます。
そこで、今回は成年後見制度をより深く学んでもらい「こんなはずではなかった」と思わないように実際に私が見聞きした「後悔体験談」と「どうすれば良かったのかという解決策」をご紹介したいと思います。
目次
【失敗体験談1】成年後見人だとしても何でも思い通りになるわけではない
これはよく起きるパターンです。成年後見制度の問題点というよりは私たち利用者側の問題です。目の前の問題に目を奪われて将来に対する備えが疎(おろそ)かになってしまう典型例です。
この記事を読んで広い視野で事前対策を講じましょう。
【失敗体験談2】成年後見人には甘い誘惑がいっぱい
成年後見人に就任したばかりの頃は「その緊張」と「責任感」から、まじめに後見事務を進めていきます。しかし、後見事務に慣れてくると甘い誘惑につられ取り返しのつかない間違えを犯してしまう人がいます。
「自分は大丈夫」と思っている人ほど危険です。備えあれば患いなし。成年後見人に就任した人は必ず読んでもらいと思います。
【失敗体験談3】成年後見制度はときに本人の考えとは裏腹の結果に!!
体験談1と似ていますが、問題点がまったく違います。その違いにも注意を払い読んでもらうと成年後見制度の理解がより一層深まります。
そして成年後見制度を知ってもらうためには一番いい体験談だと思います。一度目を通して損はありません。
【失敗体験談4】成年後見人は申立人の希望どおりに選ばれるとは限らない
申立人(家族)が希望した候補者が成年後見人に選ばれなかったケースです。成年後見の申し立てをする家族としては一番気になることなのではないでしょうか。
基本的には申立書に「候補者」を書けば特別な事情がないかぎり、その候補者が選ばれます。しかし、そうなるとは、100%言い切れるものでもありません。この記事を読んでなぜそういうことになるのかを理解しておきましょう。
【必読】遺言書の大切さを教えてくれた物語!遺言書の種類やその特徴もわかります
この記事は、成年後見制度に関するものではありません。それでもこのタイミングでご紹介したいと思います。それは「遺言書」も「成年後見制度」も事前対策の色合いが強いためです。
成年後見制度を利用する方のほとんどが、問題が起きてから行動に移します。仕方ない面もありますが、本来、成年後見制度は不測の事態が起きる前に、そして本人が詐欺被害などにあわないようにするために事前に制度を利用していることが望ましいのです。しかし、それができる人は多くないのが実情です。
そこで、事前対策の大切さを私に改めて教えてくれた体験談をご紹介したと思います。